2020.10.08

人間貸借対照表理論

誰がこの内容を作ったか分からないですが、昔、簿記の勉強をしていたとき知った内容です。B/S(貸借対照表)P/L(損益計算書)を見事に人の生き方に例えてあり、今でも心に残っています。その内容を紹介したいと思います。

公認会計士が解説!投資事業有限責任組合の会計処理

人は裸で生まれてきて、自分の力で歩み始める。そして就職し、働くことを覚える。

第1段階

第1段階は、誰しもが体1つを資本としての出発である。貸借対照表でいうと、できたばかりの会社、つまり資本金(=体)だけであり、その分の資産しかない状況である。

第2段階

そしてその人が頑張り始めると、第2段階に入っていく。そうすると頑張った分で少しづつ経験を積み、小さいながらも自信が持ててくるようになる。損益計算書でいうと、努力(=費用)よりも成果(=収益)が大きくなり利益が出た状態。そして貸借対照表でいうと、損益計算書で上がった当期純利益の分(=自信)が貸借対照表の純資産(=自己資本)に加わり、元手(その人の中身、価値)が少しだけ増える。

第3段階

さらに周りのことを思って頑張っていくと、今度は周りがその人を信用し始める。これが第3段階。周りからの信用は、『君に任せた』という言葉とともに、相手の人の資産を預かって、自分が運用することになる。貸借対照表でいうと、他人資本(=負債)の発生である。そうしてその信託に応え、きっちり運用して返していくと、別の人がそれを見ていて『君は信用できる』と、さらに大きな資産を預けてくれる。つまり貸借対照表でいうと、負債が発生して、借方や貸方の合計額(=その人が運用できる範囲)が格段に大きくなり、発展してきた状態を示している。このまま他人の信用を大事にして発展しつづけないといけない。

逆に、ちょっとサボって信用に応えない(=負債を返さない)と周りはそれを敏感に察知し『返さないやつに貸すなんてとんでもない』と、もう二度と資産を預けてくれなくなる。このときに、また体1つに戻って頑張れればいいが、そうでないと倒産、破滅ということになる。信用は何よりも大事にしなければならない。

少し難しいB/S(貸借対照表)と、P/L(損益計算書)の流れを人の生き方で分かりやすく表現されています。久しぶりに思い出して、今回のブログに掲載しました。