2019.12.05

売上が上がらないと言う前に・・・。目指せ小さなNo1②

正しい戦略が、売上を伸ばす大前提!! ”売上を上げるための地域戦略編”

①地域戦略は、有名な経営学者を信じるな⁉

世界にはドラッガーなど有名な経営学者がいる。ドラッガーの言葉で「企業とは何かを問われると、たいていの企業人が利益を得るための組織と答える。たいていの経済学者もそう答える。この答えは間違いであるだけでない。的外れである」(『現代の経営』より)「企業人自身が利益について基本的なことを知らない。そのため彼らが互いに話していることや、一般に向かって話していることが、企業の本来とるべき行動を妨げ、一般の理解を妨げる結果となっている。利益に関して最も基本的な事実は、そのようなものは存在しないということである。存在するのはコストだけである」(『すでに起こった未来』より)

これらの言葉は、私の心にいつもあるのだが、地域戦略についてだけは、有名な経営学者の言葉は参考にならないし、あまり述べていない。なぜなら、アメリカは日本の国土の約25倍もあり、平地は日本の約40倍にもなる。日本はアメリカと違い、海や川、山などに囲まれているため、地域が分断されている。だからこそ、地域戦略においては日本特有の戦略がある。大企業などの強者は、東京や大阪など大都市に拠点を置き、多くの顧客層の獲得を狙う。だからこそ中小企業などの弱者は地方に狙いを定めれば、大企業と戦わず容易に”地域NO.1”になれるのである。

弱者は、大都市の三流より地方の一流を狙え‼

②販売地域は、大都市⁉ それとも地方⁉

小さな会社が大都市を狙って商売すると大抵失敗する。よく飲食店を経営したいから創業融資を手伝って欲しいと言われるが、大抵の場合大都市の中心地に出店したいと考えられる場合が本当に多い。大都市には、胃袋が多いとから儲かるだろうという安易な考え方をしてしまう。しかし。本当にそうだろうか⁉胃袋の多い大都市では、ライバルが多い。ランチ営業なんてしようものなら、大都市ではワンコインで提供しているところもある。もはやランチは赤字覚悟の宣伝ぐらいの感覚でしているところもある。こんなところで、小さな飲食店が出店すれば、負けるのは目に見えて分かるのですが、なかなか地方にいくのは覚悟がいるのだろう・・・。

腕が確かなら、地元に戻ってするのが一番だと思う。地元なら顔見知りもいるし、常連客を作りやすい。よほどの田舎でなければ見込み客は近くにいるはず。ライバルも少ない。美容院にしても同じことが言える。実は美容院は大都市より地方の方が儲かっている。大都市ではおしゃれな人が多いが地方はそうじゃないから、ハードルも一気に下がる。自分の見込み客がどこにいるのか改めて考えてみよう‼

③天職は難しい‼趣味や夢より、まずは労働‼

今の職業は天職ですかと問われたとき、何て答えますか?そもそも天職とは何か⁉ある方に天職の定義を教えてもらったことがある。①好きなこと②できること③お金になること、この三つが重なり合ったときそれを天職だと。①好きなこと②できることが重なり、③お金になることが重ならなかったとき、それは趣味といい、①好きなこと③お金になることが重なり、②できることが重ならなかったとき、それを夢だという。②できること③お金になることが重なり、①好きなことが重ならなかったとき、それを労働だという。中小企業の弱者が仕事を天職とすることは難しい。だからまずは労働を目指しなさいと教えらた。労働を極めたとき、その仕事は好きになり天職になると。

ある生命保険の販売員と話したことがあります。都会での生命保険の販売が全く上手くいかずどうしたものかと途方にくれたとき、地域戦略を思いつき思いっ切って田舎で営業に回りました。実は、田舎では生命保険の競争相手は郵便局かJAしかない。だから、保険の種類も実は少なかった。そこに変額保険という生命保険を紹介していったら、田舎の方は珍しがって話を聞いてくれる。生命保険の見直しと田舎では目新しい変額保険という生命保険を提案したら入れ食いで、どんどん契約に結びつきました。今では、田舎で営業を回ることが自分の天職だと言っていました。

まずは、好きなことよりできることとお金になることから始めて、そして好きになること、これこそが中小企業などの弱者の戦略の”第一歩”ですね。